2013年04月01日

「数学」恐怖症(4)

「数学」恐怖症(4)

 この時点で、見直し帳は100冊を越え、ファイルの問題は100題を越えていたと思う。もう、生理的な拒否はなくなり数学の問題を解くのが面白く感じるようになっていた。

 生徒の方の質問はほとんど即答でき、求められたら類題をすぐ渡せる状態になっていた。

 京大の二次も5回、6回と受けるうちに「英語」「数学」は合格ラインを越えるようになっていた。

 この頃には、生徒の方が

「先生って、英語の先生か数学の先生かどっちなの?」

 と尋ねられたりした。私が数学の問題を解いていたら、しびれてひっくり返ったことなど信じてもらえないと思う。あの入院騒ぎから30年が経過した頃のこと。
 
 数学を始める前の20年間は、主に「英語」の勉強をしていた。英語も本当は大嫌いで

「なんで日本人が英語やらなあかんの?」
 
 とばかり言っていた。

2013年、京都大学「経済学部」、名古屋大学「医学部」、「京都大学」合格。四日市高校「国際科」3名合格。暁6年制特待生合格3名。
(1)高木教育センタ-(合格体験記)
       http://homepage2.nifty.com/takagi-kyoiku/
(2)京大の成績開示、桑高・四高のボーダー、桑名・いなべの中学ランキング
    http://www.facebook.com/profile.php?id=100002507170434
(3)動画(京大英語採点基準)http://youtu.be/M6LFIjXhwVM
(4)ブログ  http://blog.goo.ne.jp/takagishigemi  


Posted by ブルース at 09:22

2013年04月01日

「数学」恐怖症(3)

「数学」恐怖症(3)

 そこで、私が最初にとった方法は「自分を騙すこと」。つまり、喫茶店で優雅なひとときを過ごすシチュエーションを作り数学を1問だけ解いてみる。ふるえは来なかった。

 そうやって、1年ほど喫茶店に通い「オリジナル数Ⅰ・A」と「オリジナル数Ⅱ・B」の2冊を仕上げた。この時点で、おそらく平均的な高校生の数学指導くらいはできるレベルだった。

 そこで、次は自分の家の居間でリラックスしながら「チェック&リピート」を毎日1問ずつ解くことを日課にした。これは、教科書準拠の問題ではないので3周はやった。2年ほどかかった。

 次は、和田秀樹さんの「新・受験技法」を参考に「1対1」を始めることにした。これは、かなりレベルが高く3周くらいやってみた。同時に、河合や駿台の京大模試を受け、Z会を受講し、センター試験を受け、京大二次試験も受けてみた。

 英語はトップレベルだったが、数学は平均点くらいだった。この頃には生理的な拒否感が薄れて、普通の身体になっている気がした。それで、「京大の文系数学25ヵ年」を始めた。ここまでで、5年ほど経過していた。

 そして、気づいた。生徒の方は「毎年同じ問題を質問してくる」。類題を求めてくるので、あちこちの問題集から類題を抜粋して即応できるファイルを作り始めた。

2013年、京都大学「経済学部」、名古屋大学「医学部」、「京都大学」合格。四日市高校「国際科」3名合格。暁6年制特待生合格3名。
(1)高木教育センタ-(合格体験記)
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Posted by ブルース at 09:15

2013年04月01日

「数学」恐怖症(2)

「数学」恐怖症(2)

 京大をめざす受験生が塾に来てくれた時、私は数学の指導が出来ないと判断して「高校数学講師募集」を行った。ところが、応募してきたのはイマイチ大学の人ばかり。

 京大受験生の指導を行うのなら帝大くらい卒業していて欲しいのだが滅多にいない。周囲を見渡すと「帝大卒は自分だけ」と気づいた。しかし、本屋で高校数学の「オリジナル」を本屋から抜き取った時に指が震えた。

 よく、

「E判定からの京大合格!」

 をウリにしている予備校講師がいるが、私の場合はE判定どころか問題集を手に取ることさえ難しかった。

 もし、その時点で娘が3人いなかったら私は高校数学の指導を断念していたと思う。3人娘の顔を見ると「こんなことで挫けている場合ではない」と考え直し、やるしかなかった。

 しかし、20年ぶりのこと。ただでも難しいのに、身体が拒否反応を起こすのだから始末に負えない状態だった。

2013年、京都大学「経済学部」、名古屋大学「医学部」、「京都大学」合格。四日市高校「国際科」3名合格。暁6年制特待生合格3名。
(1)高木教育センタ-(合格体験記)
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(3)動画(京大英語採点基準)http://youtu.be/M6LFIjXhwVM
(4)ブログ  http://blog.goo.ne.jp/takagishigemi
(5)高木繁美への質問 
   http://takagishigemi.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6508303
  


Posted by ブルース at 09:09

2013年04月01日

「数学」恐怖症(1)

「数学」恐怖症(1)

 私が高校数学の指導を始めたのは、もう10年以上前のこと。つまり、自分の受験から20年以上が経過していた。その20年間のブランクの間、私は数学に“恐怖感”を抱いていた。

 大げさではない。名古屋大学の受験の1週間前に、私は2階の自分の部屋で数学の勉強をしていた。すると、突然手足がしびれて震えだしたのだ。そのまま後方に倒れて病院に運び込まれた。

 医師の診断はノイローゼ。頭が狂う人もいるそうだが、幸いなことに私は手足のしびれですんだ(それでも、かなりの苦痛だったが)。医師の言うには

「お母さん、勉強しろ勉強しろと言ったでしょう!!」

 しかし、私は勉強を強要されたことはなかった。医者は

「こんな状態で受験したら試験中に倒れるかもしれないですよ」

 と言った。しかし、私は強制退院して受験した。合格だったが、あれ以来

「自分は数学に生理的な拒否感があるのだ」

 と信じ込んだ。かなり、強いトラウマが残った。

2013年、京都大学「経済学部」、名古屋大学「医学部」、「京都大学」合格。
四日市高校「国際科」3名合格。暁6年制特待生合格3名。
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Posted by ブルース at 09:03
プロフィール
ブルース
ブルース
 アメリカから帰国後、河合塾学園,,名古屋外国語専門学校などで英語講師を歴任。英語検定1級、通訳ガイドの国家試験、ビジネス英検A級、国連英検A級など合格。現在「高木教育センター」塾長。生徒と一緒に「京都大学」を7回受験した経験から、京都大学受験生の指導に精通しています。2013年、京大「経済学部」、名大「医学部」合格。
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